かれこれ３０年も前に東京で見つけて食べて気に入っていた、今は幻のルノートルのふすまパン。
あのパンを再現したい、と思って試作を始めたスターネットオリジナルのブランブレッドだったけれど、担当スタッフが選んだものが、私のイメージしていたものとはまったく違った個性的な味のする配合のものだったので、それはそれで面白そうと、そのレシピをスターネットオリジナルの「ブランブレッド」として作ることにしたのだが、やはり私の中のルノートルのふすまパンをどうしても食べたい欲求がおさまらず、営業日のパンを作る合間にちょこちょこと試作品も仕込んでいた。
そうしましたところ、
あー！
これ これ
これに近いかも！！
というふすまパンが、今日できた〜！
ふっくらと膨らんで、色はこのくらいの茶色でふすまのつぶつぶが見えて、酸味は少なく食べやすい。クープがぱっくりと気持ちよく開いて、さっくりとした食感。まさに、これですよ！と、自分の中ではかなり納得のいく出来上がり。
ルノートルのそれは、クープにバターが沁みていたのだけれど、それは割愛（バターをかけると、どうしてもそこから酸化が進むので）。大きさは、ルノートルのものはバタールくらいの大きさだったと思うが、それも小さいサイズにしてかわいらしく。
んー。これはもう、あおいベーカリーの「プチブラン」として、販売決定でしょ！
