風の通りすぎる場所@あおいベーカリー

自家製酵母のパン工房「風の通りすぎる場所@あおいベーカリー」に関するお知らせと、何気ない日常を綴っています。

海獣の子供

 『海獣の子供』というアニメ映画を観に行った。
 なぜこの映画にたどり着いたかというと、日曜劇場のドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌になっている米津玄師さんの「馬と鹿」という曲がかっこいいなぁ~と思って検索していたら、9月に発売になるその曲のCDに「海の幽霊」という曲がカップリングされていて、その曲はどんな曲なのだろう?と検索してみたら『海獣の子供』というアニメーションの主題曲で、曲のPVがアニメを編集したものになっていて曲と相まって美しく、このアニメ見てみたい!まだやっているのかな?と映画の方のHPを見てみたらHPの作りもものすごく美しくて、上映館を調べてみたら、かろうじて小山(栃木県小山市)の映画館でやっていたのでこれは見に行かなければ!という気持ちになって見に行った、という、ちょっと長い経路と絶妙のタイミングでたどり着いたのだった。

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夏色フーガスとアイスティ

 梅雨が明けて8月となり、いきなり猛暑続き。
 ようやくセミも地上に出始めたらしく、飛んだり鳴いたり樋(トイ)にとまろうとしてすべり落ちそうになって飛び去っていったり、見ているだけでもユニークだが、やはりセミの鳴き声を聞いてこそようやく夏が来た!という気分になることにあらためて気がついた。
 梅雨寒が長かった今年の7月には、セミの声がしたと思うとすぐに聞こえなくなったのだけれど、あのセミは、出てきたはいいが、寒くて長生きできなかったのだろうか?あるいは、隣の家の大きなモミジの木がかなり剪定されてなくなってしまったので、出てきたはいいが、脱皮をするための木にたどり着けなかったのか?
 と想像しては、なんだかちょっと気になるのだった。

 遅ればせながら夏本番となって、先週から、夏色フーガスを焼いている。

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 生地の中に枝豆とトウモロコシを入れた、フランス版フォカッチャのような、オリーブオイルとハーブ(バジル)の香りが効いた塩味のパンである。
 軽いランチにはもちろん、ビールやワインのおつまみにもぴったり。
 ま、自分が食べたくなって焼いているところもあるので、残った時にはこれ幸いと自分で食している。

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アールグレイのアイスティ

 おいしいアイスティって、飲んだことありますか?
 意外とおいしい!と思えるようなアイスティに出会うことがないような気がするのですが・・・だったら自分で作ってみましょう。


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 お勧めは、普通の紅茶ではなく、アールグレイで作る水出しの自家製のアイスティ。
 作り方はいたって簡単で、麦茶などを作るガラス瓶に水とアールグレイのティバッグを入れて冷蔵庫で3~4時間冷やすだけ。好みの濃さになったらティバッグを取り除いて出来上がり。
 目安は、水800ccにティバッグ1袋。
 夏場は傷みやすいので、1日で飲み切るくらいの量を作るようにしましょう。

 一つ、おいしく作るポイントは、化学合成の香料を使っていない、天然香料(ベルガモットの精油など)使用のアールグレイのティバッグ=オーガニックのアールグレイティを使うこと。
 ティバッグの茶葉は細かく粉砕されているので、冷たい水でも成分が出やすい上にパック入りで扱いが楽なので、アイスティを作るにはもってこい。

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夏の青

 ようやく晴れ間が出たと思うと曇り、蒸し暑くなって梅雨明けもそろそろかなぁと思うとまだ明けそうにない天気になり、今年の夏は今いずこ。
 という中、庭の雑草の様相は徐々に夏になっている。


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 芽が出始めた頃の露草は微妙に笹の葉と似ていて、うっかり取ってしまっているらしく、数年前に、以前群生していた露草が今年は出てこないなぁと思ってそのことに気がついた。
 それから、草刈りの時に気をつけながら作業してはいるのだけれど、目を凝らしてもやはり葉が出始めのうちは笹に似ていて、

 これは笹だろうか?露草だろうか?

と迷うことが多い。
 さらに露草は1年草ということもあり、種を作る元になる草が増えていかないことには群生するほどにはならないのだろう。本体が伸びれば、倒れて地面に着いた節のところから根が出てくるくらいに強い草なのだが、なかなか増えてこなくなってしまった。
 そのかわり、ひょんなところから芽を出すこともあって、嬉しくなることもある。

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酵母記念日12周年

 人生には、自分の誕生日や家族の誕生日をはじめとしたいろいろな記念日が人それぞれにあると思うのだが、年をとり、私には両親の命日という日もそれに加わった。「記念日」というのとはちょっと違うかもれないが、記憶に残る日、という意味でのそれである。
 ちなみに7月には母の命日があり、なんと今年で丸10年となってしまった。両親がこの世からいなくなってから私はもう10年も生きているのか・・・と思い返すと、結構な怒涛の日々の10年をよくもまあ一人で乗り越えてきたと思わずにはいられない。

 それはともかく、自分にとっての記念日には、パン屋の開店日もあるわけだが、それ以上に記憶に残る日がある。
 それは、酵母記念日。2007年の7月17日、自家製酵母のパンを作ってみようとブルーベリーで酵母を起こした日である。

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オレンジピールの季節

 草刈りやらパン屋の営業やらに追われて、取り寄せてから2週間以上が経過してしまった、和歌山産のバレンシアオレンジ。
 もうここでやらないと傷む!もしくは、干からびて皮がむけなくなる!という不安にかられて追いつめられた(!?)先週末、ぎりぎりになってようやく作業に取りかかり、無事にオレンジピールになった。・・・というか、今日、蜜煮にするところまでが終わって、これからしばし乾燥させて完成となる。(とりあえず、ここまでくれば一安心)


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梅雨の中休み

 今年は、どこか、昭和の風情のある梅雨になっている気がする。
 ここ数年、5月の連休が終わると同時にじめじめと蒸し暑い曇り空が続き、爽やかな五月晴れのないまま夏日、真夏日がやってきていきなり晴れたと思ったら真夏!(しかも災害級の高温!?)という展開になっていたように思うのだけれど、今年は連休のあとに爽やかな五月晴れの日があり、曇りや雨続いて梅雨入りとなり、時に梅雨寒の日があったり、晴れ間が出なくて洗濯物が乾かなかったり・・・という梅雨が7月半ばまで明けない、という、これまでの典型的な日本の梅雨の匂いを感じるのだ。
 とにかく、蒸し暑い夏日真夏日がこれまでのところほとんどない、ということに救われる。

 そんな、ちょっと落ち着ける7月を過ごす中で、ヤマモモが真っ赤に熟し、


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